マイナー言語は捨ててメジャー言語を一つだけ使えばいいじゃんって思ってるプログラマがいたら出てこい

日本語イラね、という人達ってプログラマなのかそうじゃないのかとふと思った。

日本語は滅ぼすべき。(なるべく計画的に)
http://d.hatena.ne.jp/filinion/20090214/1234584728

日本語はないほうがいい
http://d.hatena.ne.jp/gettoblaster/20090214/1234641275

人の言語と同様にプログラム言語も多種多様な種類がありますが、メジャーな言語が一つあれば全部それでいいじゃんってことはないわけです。
当初目標として一つでなんでもこなせることを目標に設計されたPL/I、Adaといった言語もありますが、その当初の目標(の一つ)は全然達成されずに、その後もたくさんの新しい言語が出来ています。

一昔前と比べても、分野によってC、Java、各種スクリプト言語と分野に応じて言語を使い分けることが増えていたり、web開発といった特定分野であってもPerlPHPRubyなど似て異なる言語がいくつも使われています。

プログラム言語の世界では多様性は善であって、それぞれの言語には生まれてきた背景と得意とする分野があります。
「言語Aでできることは言語Bでもできるよ」って言われたら、そりゃチューリング完全な言語ならもちろん何でも出来ますが、それが問題解決に効率的であったり最適であることとは別問題です。

Fortranがいまだに使われている理由の一つに過去のライブラリの蓄積があります。蓄積された過去の智恵(ライブラリ)を使いたいから、その言語を選ぶということもあるわけで、他の言語に移行したらライブラリ全部書き直しです。

日本語を捨てて英語にすればいいという人達は、日本での生活環境や歴史に合わせて蓄積された日本語の語彙を捨てて、英語で全部言い換えればいいと思ってるんでしょうか。ライブラリ全部書き直しみたいな話ですね。

人の言語も、ある言語が今に至るまでの歴史的な背景や、語彙の偏り(エスキモーの言葉は雪や氷に関する語彙がやたら多いとか)があるので、ある言語を他の言語で代替することが効率的とは言えないでしょう。

日本の公用語は日本語でいい、英語と他の外国語は話せる人や話したい人だけが話せばいいと私は思っています。
プログラム言語も人の言語も多様性は善です。